諏訪が熱い!!
はい、またまた久しぶりの更新です。
寒い日暑い日温かい日が、交互にきたり、いきなり変わったり、
という日々が続いていますね。
先週家族で信州にある諏訪湖の方へ行ってきました。
ここは、私の父と関係のある地なのです。
その昔、まだ戦後まもない東京は、
経済的にも食糧的にも治安的にも、おそらく現代とは異質な不安定な時代でした。
その頃父は満州で生まれ、祖父は東京のお役所で働いていました。
けれど、そのような時代にこのような地で子どもを育てるより、
もっと安全な場所でノビノビと暮らせるようにと、
祖母の実家である信州に、10歳頃まで疎開していたそうです。
父は、いつもおじいさんについて回っていたそうです。
おじいさんが村の会合に行くときも、畑仕事をするときも、
村の人とお酒をくみかわす時も。
そして、いつの間にかコテンと寝てしまい、
おじいさんがそっと背中に抱き上げて、家に連れて帰ってくれていのだそう。
親戚の人曰く、そんな父も同年代の子どもの前ではガキ大将だそうで、ケンカっぱやく、
まがったことが大嫌い、正義感のある少年だったそうです。
その地で、7年に1度大きなお祭りがあります。
「御柱祭」です。
今回、その祭りに参加してきました。
諏訪の村々が、人々が力を合わせて1つになる、
そして豊作、健康の祈願を込めて山から柱を降ろし、
上社と下社に8本ずつ柱を建て、奉納するのです。
柱は地区ごと、村ごとに1本づつ担当し、降ろしていきます。
私たちは、父が住んでいた村の人たちのところに参加して
綱を引っ張って、一緒に山から降ろしてきました。
男達が熱かった~~!!!
「ヨイサー!!ヨイサー!!ヨイサー!!」
という掛け声に合わせて引っ張るんだけど、男の力はスゴイなと!!
女には持ち合わせていない、昔から変わらぬ男の力が男の役割が、
あるのだな~と、改めて思ったのですね~~。
もちろん、女だって、子どもだって熱いですよ~!!
片手に子ども抱えて、休憩所でご飯作って、
男たちの帰りを待っている。
男たちが木を引っ張って前を通りゃ、
掛け声かけてさ、母ちゃん、強し!!って感じ。
こう、女のドンっと据えた力強さ、頼もしさ、逞しさも感じるんだな~。
まさか、山から降ろすところは私たちは参加しないだろうと思ったら、
ここに参加するとまじかに木が落ちてくるところがみられるんだから!!
ということで、綱にしがみつきながら!?
急斜面を下り、木落としに参加してきました。
いやはや、最後の木落としは男たちが主役ですね。
木にまたがった男たちが「ウオーー!!!」と言いながら、
一気に斜面を下るのです。
なにしろ、7年に1度ですからね。
諏訪の人々は氏子として全精力をかけます。
下り終わった男達のやりきった、どこかほっとした、
そして興奮さめやらない顔が、本当にかっこいい!!(笑)
この御柱祭、柱を建てるまでに、まだいくつかの段階があるそうなので
この1年を通してまだまだ見られるチャンスはありそうですよ。
今年の諏訪は男が女が子が村が、熱いっ!!!
御柱祭について http://www.onbashira.jp/about/index.html
私の祖母も、ここに住んでいたであろうそのまた祖先も、
おそらく何かの形でこの祭りに参加していたのだろうな。
ずっとずっと、昔からあるこの行事。
その歴史の帯の一地点に、私も加われて良かったな。
亡くなった祖母も、幼い頃、同じ景色を見ていたのかな~。
今の私と、子どもの頃の祖母と、子どもの頃の父が1つに重なって見えて、不思議な感じでした。
しゃしん:宿から見た諏訪湖
関連記事